遠足の下調べ
2009年度、6年生の情報科な日々の2回目。前回の続きとして、遠足で訪れる鎌倉の下調べを進めました。
6年生の情報科な日々の課題は、関西方面フィールドワークでの「電子レポート」の作成。良い言葉が見つからないので、とりあえず「電子レポート」としておきます。「ビデオレター」という言い方もあると思いますが、少し、ニュアンスが違う気もします。
歴史学的な見知に立ったデジタルムービーカメラによるレポートの作成。そのための準備が、1学期の課題となるのです。それのシミュレーションを遠足で、という昨年度以前にはなかった新たな企画。
昨年度は、4月の始めにデジタルカメラが届いたばかり。まだ準備も整わず、情報科な日々がスタートした感が否めません。それと同時に、こちらの計画が、どの程度、子どもたちに浸透するかも、自分で立てた企画ながら疑心暗鬼な部分もありました。
2008年度、1年間の活動を通じて、その不安は解消されました。当初、思い描いていた以上に、子どもたちは素晴らしい動きをしてくれました。今年度は、さらに先を目指さなければなりません。
そのために、遠足での撮影練習、を企画しました。担任の先生方にも、快く受け入れていただき、企画が実現しました。遠足、と言えども、学びの機会として活用することに、批判はないと思います。いつでも、どこでも、学びという意識を持って、生活することが大切だと考えています。
今年の6年生の遠足は、鎌倉。歴史的な学びを喚起する場所ですよね。そんな機会を逃すことはありません。なんでも良いから撮影してくる、と言う自由の中で、子どもたちの経験が培われると思っています。もちろん、なんでも良いと言っても、おふざけは禁止ですが・・・。
4人に1つのデジタルムービーカメラ。グループで、上手にコミュニケーションを取りながら、訪問先や、自分がフィールドで出合ったものを記録していくのです。1人が1台ではなく、4人で1台というのがミソ。自分だけの考えで自由に、と言うことは許されません。我が儘とでも言うように、なんでもシャッターを切ることは、絶対に、許されないのです。
4人が、撮影することを了承しなければ、何を撮るかも決めることができないのです。何を撮るかを決めるためには、対象に対して、ある一定の知識がなければなりません。何を、どう撮るかを決めるには、その対象の何をどうとらえるかを熟知していなければ、到底、できるはずがありません。
子どもたちの今回の訪問先は、大きく鎌倉の大仏と鶴岡八幡宮の2カ所。そのための準備は、グループ分けや、デジタルカメラの使い方など、必要な説明の時間も含めて、2校時、80分しかありません。たぶん正味、40分もなかったのではないでしょうか。
その短い時間の中で、例え2カ所であろうと、十分な調べができたとは、到底、思えません。そうなると、訪問予定の鎌倉大仏と鶴岡八幡宮に対して、子どもたちが満足な知識を持っているとは言えないのです。
また、グループに、あらゆることを「丸投げ」された経験もないでしょう。撮影だけでなく、事前の調べも、あらゆることが4人のグループに任されているのです。4人が効率よく活動することなしには、限られた非常に短い時間の中で、十分な下調べなどできるはずがありません。
4人がグループとして協力する。子どもたちが指示されたのは、これだけ。どう協力したらいいか、はまだ伝えていないのです。そうすると、子どもたちが取った行動は・・・。
それぞれが、バラバラに、インターネットを使って下調べを始めるのです。4人のグループが、下調べになると崩れて、個人技が全面に出てしまうのです。
4人で協力する。その実現には、個々人の能力を最大限に引き出して、それぞれの特性を活かして、得意分野を寄せ合うことが、最も効率の良い作業となるのです。4人集まれば、得意、不得意が必ずあります。個々人が、自分の得意不得意を認識することが始まりです。不得意な部分は他者の得意分野で補ってもらうのです。そして、自分の得意分野で、他者の不得意分野を補うのです。そうすることで、4人が力を合わせた共同作業としての「電子レポート」が、4人のものとして成り立つのです。
遠足で大切にしたいのは、とにかく経験すること。4人が協業することは、その経験を踏まえた上での課題としました。経験して、その経験から学び、より良いものを作るために工夫する、と言う姿勢を学ぶことは、情報機器が上手に使える以上に、大切なことなのです。

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