味噌の仕込みでコラボする。

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2009年4月30日(木)、5年生家庭科と情報科な日々のコラボ。
正しくは、味噌を仕込む実習のお手伝い、というべきかもしれません。情報科として、目立った活動はありませんでした。しかし、それでも「コラボレーション」としておきたいと考えています。

ホームページに掲載するために、写真の撮影を行いました。上手にできていないグループのお手伝いもしました。それだけでは、家庭科のお手伝いに過ぎないでしょう。
味噌、という素材が、実に「情報科」的な要素を多く含んでいるものとして、注目しています。実習という活動、手足を使った体験的な活動は、アナログ的な活動と考えています。

情報科の大きな課題に、アナログ的な活動と、デジタル的な活動の往還、を掲げています。そのアナログ的な部分が、今日の実習として、体験されたものとして、子どもたちの中に、蓄積されていくのです。

子どもたちの活動はありませんでした米麹と、茹でた大豆を潰した「味噌の素」を混ぜ込んで、ボール大の大きさにして、詰め込むまで。4人で1つの桶を捏ねて、米麹と「味噌の素」を上手に混ぜこまなければなりません。
3クラス分で、90リットルの容器2つ分の量になりました。空気が入らないように押し込む作業の大半は、こちらが担当。子どもたちは、「捏ねて」「丸める」までが課題、と言っても良いかもしれません。

今日、仕込んで、出来上がりは、11月か12月。半年程は、寝かせて、麹菌に全てを委ねることになるのです。晴れて「味噌」となれば、それを使った調理実習となる予定です。


味噌はいうまでもなく、発酵食品。長い時間をかけて、目には見えない菌たちが、一生懸命、作り上げる食品なのです。

この発酵食品、というのが、実に良いのです。人間が形を変えるのではなく、自然の力で、変化が起こるのです。自分で仕込むことで、味噌が出来る以前と、出来上がってからを、自分自身の中で、比較することができてしまうのです。

それと、味噌の素晴らしさは、大豆、という素材自体にもあります。大豆は、大豆として食される以外も、さまざまな加工食品の元になっているのです。

醤油や豆腐は、まず頭に浮かぶでしょう。それ以外には?
大豆は、枝豆と言われると、以外と身近に感じませんか?
きな粉も大豆。大豆から作られるプロテインもありますよね。

さまざまな加工品となって、姿を変えて、我々の生活には、実に関連の深い食品なのです。さまざまに形を変える。その元が、大豆という豆。加工された姿から、連想できる物もあるでしょう。全く、大豆という素材を連想することすらできないものもあるでしょう。

大豆という素材が、なんらかの媒介を経ることで、さまざまに姿を変えているのです。大豆とは気付かないまま、口にしていたことが、合ったかもしれません。

加工された姿から、元の姿を連想するには、高い想像力が求められます。それと同時に、元の姿、原材料は何かを、念頭におく発想も、求められます。

あらゆる形に変化したものから、元の姿を掘り起こしていく、ことが求められるのです。大豆の加工品の大本は、大豆に他なりません。大豆から、さまざまな過程を経て、加工食品となるのです。その元が、全て大豆、ということなのです。

ここまで「大豆」と書いてきたことを、「情報」と置き換えることは、できないでしょうか?

情報は、我々の元にやって来るまでに、さまざまな人を経由しています。経由する度に、その人たちによって、「加工」されて、我々の所にたどり着くのです。

情報の真偽を考えることは、大切なことです。情報の氾濫、と言われるほどの膨大な情報の波に晒される高度情報化社会では、瞬時に情報の真偽を読み取ることができる能力は、必須の要素となるのです。膨大な情報の中から、信じるに足る情報を、どのように見定めるかは、重要な能力となるのです。

その前提になる能力が、情報を疑う姿勢、と考えています。情報がその発信者の意思で形づくられていることを、まずは意識することが重要なのです。情報が、いずれかの場を経由して、変質していることを意識することが、大切なのです。

まるで、大豆が麹によって味噌になるかの如く、情報が、何か見えないものによって、本質から離れている可能性を疑うべきなのです。

この考えは、やや強引かもしれません。しかし、大豆がさまざまに加工品されるように、情報もさまざまに加工されている可能性を想起すべきなのです。

このような意味において、今日の味噌の仕込みの実習は、情報科な日々と、全く無関係とは思えないのです。内容からみれば、まったくの家庭科の授業です。しかしそこには、実体験を通じて、形のない「情報」を考えていくヒントが潜んでいるように思えてならないのです。

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