教員養成6年制—まず教職大学院の拡充を

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今朝、10月27日の朝日新聞、朝刊の社説。

教員養成6年制—まず教職大学院の拡充を」とありました。

自民党時代に鳴り物入り(?)で始まった「免許更新制」。先の総選挙で民主党政権が成立したら、廃止の方向に大きく梶を切りました。

免許更新制廃止自体は、その対象者としてはありがたいの一言。日々の業務に追われながら、さらに免許更新講習など、目の前が真っ暗になる思いがしていていました。

民主党が免許更新講習に変わって提案するのが、教員養成6年制。それ対して、朝日新聞の社説の提案は、教職大学院の拡充。

教員養成6年制、教職大学院の拡充、風前の灯火の教員免許更新制。いずれにしても、教員の資質向上を念頭においた施策であることに違いはありません。

どうしてこれほどまでに、教員の資質向上が問題となるのでしょうか。それほどまでに、教員の資質は低下してしまったということでしょうか。

社説では、教員養成に6年間を要することへの危惧感から、教職大学院の拡充を提案しています。日本の大学の就業年数は4年。6年ということは、いうまでもなく2年間の修士課程を修了することを前提にしていると言うことになります。

修士課程を就労すれば、教員になれるという保証はありません。それなくして、いきなり教員免許の取得に修士課程修了を義務づけることへの危機感ということがあるでしょう。

先生方は、日々、雑務に追われています。なぜ、と言うほどです。教員の資質向上はいうまでもなく重要。それと共に。先生方がもっと本業に専念できる環境を整えることも大切と考えています。

その2つが矛盾なく進むことで、教員は安定した先生になると考えています。

自分自身を振り返ってみると、教員になるまで大きな回り道をしました。大学を出てすぐに教壇に立つことのできる先生方の優秀さに比べてたら、自分の無能さを実感するばかりです。だからといって、その回り道が無駄になったとは思っていません。それがあったからこそ、情報科な日々が成り立っているとさえ思っています。

先生にとって、もっとも大切なのはコミュニケーションと考えています。あらゆるコミュニケーションが先生にとって鍵を握っているように思えてなりません。子どもたちのとのコミュニケーション。保護者とのコミュニケーション。先生同士のコミュニケーション。地域の人々とのコミュニケーション。学校に関わるあらゆる人とのコミュニケーションが、先生を支えてくれているのだと思っています。

教員養成課程において、コミュニケーションを学ぶということはなかったように思います。教員免許所得のために履修した科目で、コミュニケーションを学んだ記憶がありません。教師になればコミュニケーションが基本になります。しかし、教員養成課程では、なぜかコミュニケーションを学ぶということが行われないのです。

コミュニケーションが取れることは、教師としての前提として捨象されているのではないでしょうか。

教員免許取得に至るまでの過程で、その志望者自身に科されている「見えない課題」がコミュニケーション能力なのです。この「見えない課題」を以前の先生方は、知らず知らずのうちに手に入れていたように思うのです。それに対して、いま教職を志す人々の中では、この「見えない課題」が見えないままに、教員免許を取得し、教壇に立つことになっているように思います。

学校にはあらゆる人々が関わっています。子どもも十人十色、さまざまな個性をもっています。子どもだけでなく、さまざまな大人との関係も不可欠です。教師である以上、さまざまな人と円滑なコミュニケーションを作り上げなければなりません。それが「見えない課題」として個々人の資質に任されていた時代が終わっただと思います。

「見えない課題」から、明確に重要な項目としてあげなければならない時代になっているだと思っています。円滑なコミュニケーションの前提になるのは信頼関係です。信頼関係を築く方法を、「見えない課題」から「見える課題」として課していくことが必要と考えています。

高度情報化社会を背景に、これまでとはコミュニケーションの形は変わっています。しかしそれは、方法が変化しただけに過ぎず、コミュニケーションが人と人の関係であることに違いはありません。

コミュニケーションの原則は、人と人との生身の関係です。その基本をしっかりと押さえることができれば、高度情報化社会を背景とした情報機器を介したコミュニケーションが中心となっても、円滑なコミュニケーションをもつことは難しいことにはならないはずです。

いま必要なのはコミュニケーション能力。今朝の朝日新聞の社説に触れて改めて確信しました。

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